ビジネスを細分化して考えた②

前回のブログの細分化された3つのフロー。

「仕入」「生産加工」「営業販売」

フローとは、つまりは流れです。
ビジネスの流れが上手くいってないように感じるとき、これらの5つを見てみると、どこで流れが詰まっているかがわかったりします。

例えば、

『営業してリンゴ10000コの注文をとってきました!』
『なにー!?そんなに仕入れる金がどこにあるんだ!断ってこい!』→「仕入(カネ)」が詰まっている

『来週までにアップルパイ500コ納品です!』
『なにー!?ウチの釜じゃ一日10コしか焼けないのに、どうやって間に合わせるんだ!謝ってこい!』
→「生産加工(モノ)」が詰まっている

『よーし、最高品質のリンゴを使った「おいしいリンゴジュース」5000本を確保したぞ!売れ売れー!』
『営業が1人しかいないし、そいつ今アップルパイ売りに行ってます。』
→「営業販売(ヒト)」が詰まっている

事業規模にかかわらず、この3つのバランスが取れていると、事業はスムーズに流れます。
この3つを詰まらせる要因は、主に「ヒト」・「モノ」・「カネ」のいずれかです。

ちなみに、この3つにはそれぞれ「質」と「量」の要素がありますが、「質」については「品質向上」のほうに分類していて、ここではあくまで流れのバランスを崩す「量」にフォーカスしています。
駅の改札の数が少なくて、詰まってスムーズに流れないイメージです。

一方、別軸の「開発」と「向上」の2要素。
これらは、上記の3つのフローが流れているにもかかわらず上手くいかないときに考えると、より効果的な気がします。
つまりは、他社にはない独自の強みがない場合、
他の物事にチャレンジしてみる横方向への拡張、「開発」、
既存の物事を突き詰めて進化させていく縦方向への尖化、「向上」。
このどちらかの変化が必要かもしれません。

「開発」の場合、前回も書いたとおり公式のないアイデアやひらめきなど、クリエイティブな要素も必要です。
とにかく思いついたことなんでもチャレンジするというのも一つですが、中小企業の場合、お金も時間も人的資源も限られています。
目には見えづらい部分ですが、経営者の行き当たりばったりのチャレンジは社員のモチベーションにも関わります。
個人事業ならまだいいのですが、「企」業であるからには、やはり少しでもハズレを減らすため「戦略」に則した「開発」が必要と考えています。
(「戦略」については、そのうち書きます。)

また「宣伝」というプラスとマイナスの両面を持った戦術もありますが、これはまた別次元の要素で、前述の5つを基礎として掛け算の効果を持つものなので、それもまた機会があれば書きます。

まとめると、「仕入」→「生産加工」→「営業販売」というフローを流しながら、同時に「開発」と「向上」で商品やサービスを拡張、ないしは尖化させながら変化していくのが、ビジネスの基本的なあり方だと考えています。

 

フロー